2022/06/30
伸学工房の高校入試研究会に参加させていただいたので、発表資料の一部を簡単にまとめました。ぜひご参考にしてください。
【まとめ】
最新の2022年公立高校入試の5教科合計点の平均が昨年に比べて13.6点ほど下がり、一昨年の2020年並みに戻りました。また各教科の平均点が52点~62点程度の範囲で近づきました。平均点を基準に考えると、難易度は次の通りです。国語→やや難化、数学→難化、英語→やや難化、理科→易化、社会→難化。
【まとめ】
昨年に比較し、ほぼ全ての問題がマークシートになりました。過去6年間で徐々にマークシートの問題の比率が増え、数値・語句記入や文章記述などの問題は減少傾向にありましたが、最新の2022年入試で数学、理科、社会においては全ての問題でマークシートとなりました。また国語はマークシート以外の文章記述が6点分、英語はマークシート以外の文章記述が5点分といずれも減少しました。
【まとめ】
各教科の正答率別配点分布の変化(2021→2022)は、以下の通りです。
[国語]
簡単な問題と難しい問題の割合は変わらず、正答率61%~70%の問題が大幅に減り、正答率41%~50%の問題が増えたため、全体的にやや難化。中堅で差がつく問題となりました。
[数学]
正答率30%以下の問題が増え、難化。難関校志望の生徒も解けない問題の比率が増えました。
[英語]
配点分布に大きな変化はありませんでした。(※平均点はやや下がりました。)
[理科]
正答率60%以上の問題の割合が増え、正答率40%以下の問題の割合が減りました。問題が易化したので、最新の2022年入試では唯一、平均点が上がりました。
[社会]
正答率70%以上の問題の割合が大幅に減りました。問題が難化したので、最新の2022年入試では最も平均点が下がりました。
【まとめ】
面接ですが、学校により面接の得点に差をつける学校とあまり差がつかない学校があります。
※2024年入試(現在中学2年生が受ける入試)からは入試制度が大きく変更され、面接がなくなります。
[面接で差がつく学校]
川和、霧が丘、白山、荏田、旭、横浜旭陵、保土ヶ谷、舞岡、市立戸塚(普)、横浜桜陽、市立横浜商業(国)など。
[面接で差がつかない、またはあまり差がつかない学校]
希望ヶ丘、柏陽、湘南、藤沢工科、横浜翠嵐、神奈川総合(国・舞)、市立東、鶴見総合、光陵、横浜平沼、金井、市立金沢、市立みなと総合、七里ガ浜、海老名、大和、座間、市立横浜商業(商・ス)、秦野総合、中央農業(総)など。